SBI ホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役会長兼社長:北尾 吉孝、以下「SBI」)は、SBIグループが運営する SBI-NTU(エヌティーユー)-Kyobo(キョウボ)Digital Innovation Fund(所在地:シンガポール)を通じて、タイ全土にて BtoB でトラック貨物輸送を提供するフォワーダーで、タイ初のデジタル LTL(※1)ネットワークをタイ全土に構築し、デジタルソリューションの提供を通じて貨物とトラックの最適なマッチングを実現する APX Logistics Solutions 社(本社:タイ、最高経営責任者兼創業者:Uwe Dettmann、以下「APX 社」)へ出資を実行。
APX 社は、トラック運送会社と提携して構築した独自のハブ&スポークネットワークを活用し、タイ全土および周辺国をカバーする LTL 輸送サービスを提供。タイは高速道路の発展や大メコン圏におけるハブとしての位置づけにより、ASEAN の主要物流拠点としての役割を果たしているが、タイでの陸路輸送はデジタル化が進んでおらず FTL(※2)輸送が主流であるため、非効率でコストが高い傾向にある。APX 社は、AI を搭載した貨物管理システム Palli を活用してトラックの積載量や配送を最適化することで持続可能な LTL 輸送を実現しており、これにより FTL 輸送と比較してより少量、高頻度、低コストでのサービス提供を可能にしている。Palli を通じてネットワーク全体における排出の影響を測定・追跡し、燃料消費量とカーボンフットプリントの削減を可能にするルートの提案を積極的に行うことで、効率的で環境に配慮した物流の実現に貢献している。今後は、2024 年のマレーシア、シンガポール、ヨーロッパへの事業拡大に続き、2025 年までに LTL ネットワークをベトナムに拡大する準備を進め、ヨーロッパ、中国、東南アジアの貿易の流れをシームレスにつなぐことで流通の大幅な効率化を目指しているとしている。
(※1)LTL=Less-than-Truckload の略。混載トラック輸送。トラック 1 台に満たない小口ロットの貨物輸送。
(※2)FTL=Full Truckload の略。フルトラック積載輸送。